挑戦と誠実さが生んだ、現代に蘇る名作ランニングシューズ!
1977年に登場したランニングシューズ"LD-1000"は、"LONG DISTANCE(ロング ディスタンス)"の頭文字を冠し、「1年間で1000マイルを走破できるように」という願いを込めた革新的なモデルだった。"NIKE(ナイキ)"の創業者の一人ビル・バウワーマンと、足専門医による共同開発で生まれたこのシューズは、踵部分に厚みを持たせ、足のねじれを軽減し、膝への負担や腱鞘炎などのリスクを低減する設計が施されていた。当初は順調な販売を記録したが、正しい着地ができない場合には踵や膝のトラブルを誘発する可能性が指摘され、もう一人の創業者"フィル・ナイト"はリコールへの備えを整えた。しかし、実際にはクレームは寄せられず、むしろランナーたちから励ましの声が集まる結果となる。新興ブランドとして未知への挑戦を行い、問題が発生した際も真摯に対応したことで、ナイキはランナーたちから信頼を獲得していった。
そんな逸話を持つ"LD-1000"が、今回現代的なファッション仕様へとアップデートして復活。発売当時を彷彿とさせるメッシュアッパーを採用し、サイドにはブラックのスウッシュをワンポイントで配置。レトロな雰囲気を纏いながらも、今の時代にマッチする一足として再び注目を集めている。
海外では2024年12月にナイキ取扱店にて発売開始。価格は$150。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのTwitterやFacebookなどで報告したい。